施設看護師のやりがいと私が輝ける場所【適応障害⑫】

快晴の空
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前回は「尊敬できる看護師との出会いと独り立ちへの不安」についてお話しました。

今回は抗うつ薬の効果と施設看護師のやりがいについてです。

 

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新しい抗うつ薬の効果

新しく処方された抗うつ薬は夕食後に1回だけ飲むタイプのもの。

処方されたその日の夕食後にきちんと服用しました。

 

翌日、施設に出勤。

主任看護師に精神科病院での受診結果を伝え、昨日から抗うつ薬の服用が開始し、なんとなく気持ちが大きくなっている気がするので、私の様子がおかしかったら教えて下さいとお願いしました。

 

出勤してからは経管栄養など時間で決まった処置をしつつ、休みの日や夜間の利用者の情報収集をして朝の申し送りに参加という流れなのですが、情報収集をしながら私の調子がいつもと違うと感じていたのです。

具体的には、走り回っていないのに汗をかいている、気持ちがポジティブ?というか大きくなっている気がする、物事を深く考えられないという状態でした。

その日は特に不安になることはなく、1日の勤務を終えました。

 

本来、抗うつ薬の効果が現れるのは服用を開始してから1.2週間後といわれているのですが、私の場合抗うつ薬との相性が良かったのか、プラシーボ効果なのかはわかりませんが、飲み始めてすぐに効果を実感しました。

その他に感じたことは、食欲が全く湧かない、睡眠時間がいつもより短くても平気、仕事終わりに飲みに行けるくらいアクティブになっている、体重が少し減ったことでした。

 

食欲が湧かないというのは、だいたい2口ほど食事を摂るともうお腹いっぱいという状態でした。

母は食欲が無いことを随分心配していたのですが、これは数週間すると落ち着き、いつも通り食べられるようになりました。

 

一般的に抗うつ薬を服用しているときに飲酒すると、薬の効果が強くなったり弱くなったりする危険性があるため、飲酒はしないように指導されると思うのですが、私は医師と相談して薬の服用を朝食後に変更することで飲酒する許可をもらっていました。

私の場合1人で飲酒する習慣はなく、誰かと飲みに行き、話したりすることがストレス発散になるのであれば、それは良いことだと主治医は判断したようでした。

 

施設看護師としてのやりがい

薬を服用して勤務すること1ヶ月、急変の危険性があった利用者が退所したり、状態が安定したりと私の不安要因だったことも次第に無くなっていきました。

施設の職員や利用者とも信頼関係が築けてきたのか、業務に慣れてきたのか、だんだんと自信がついてきたのです。

すると、あれほど辛く苦しかった仕事が楽しくなってきて、施設看護師としてのやりがいを感じ始めました。

 

利用者たちがいまの健康状態を維持して、ここで安心して生活できるように援助したい、そのためにもっとたくさん知識をつけたい。

お世話になった主任看護師に認められたい。

 

自分から1人勤務をお願いしました。

「もし何か不安なことがあったらいつでも電話してきていいからね」と主任看護師に言っていただけた安心感か、1人勤務当日は何事もなく過ぎていきました。

私にもできる、また自信がつきました。

 

実際に休日の1人勤務は、平日と違って入浴等のイベントがないため、ゆっくりとした時間が流れていたので利用者とたくさんコミュニケーションが取れ、介護職員とも話をする時間がありました。

そこで気が付いたのは、確かに看護師は私1人だけれど、困ったことやわからないことがあれば介護職員にも相談できるということ。

 

もちろん医療的な知識は看護師の方が専門的に勉強しているので、介護士に聞くことはできませんが、日中・夜間の利用者と濃く関わっているのは介護士。

ちょっとした状態の変化などは介護士の方が詳しいので、日常生活援助の中で気になったことはその場で介護士から情報収集したり相談して、緊急性が低いことは看護師の申し送りノートに記載したり、次に看護師と出勤が被ったときに相談すればいいのだと。

 

医療の現場ではないものの、他職種と連携して利用者にケアを提供する、チーム医療とはこういうことかと実感しました。

大学病院では看護師にはできなかった採血や、NICUでは経験することはなかった看護技術。

施設看護にも充分に学ぶことがあり、やりがいもありました。

 

看護師の仕事が楽しい、ずっと看護師を続けていきたい、私は看護師に向いている、看護師とは素晴らしい職業だと心から思うことができました。

いま当時を振り返って思うのは、病院は元気に退院する人ばかりではないので、患児やその家族に感情移入してしまいやすい私には辛くて合わなかったのだということ。

私は生きている人間が好きで、誰かが楽しく生きるための手伝いがしたい気持ちが根底にあったこと。

 

公立病院の看護部長の言葉―

「あなたが輝ける職場が必ずあるから」

私に合う、私が看護師として輝ける場所はここにありました。

 

自分にとっての良い職場とは【適応障害⑬】
元看護師の適応障害の発症と経過⑬

 

 

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