精神科閉鎖病棟への入院【適応障害⑮】

点滴
スポンサーリンク

 

前回は「勝手な減薬と苦手な同僚」についてお話しました。

今回は精神科閉鎖病棟への入院の話です。

 

スポンサーリンク

閉鎖病棟への入院

精神科閉鎖病棟での5日間の入院。

 

入院目的は過剰に摂取してしまった薬を体内から出す事。

…私への説明はこれだけでしたが、もちろん他にも目的はあったと思います。

とりあえず、ひたすら点滴をするという治療でした。

 

今回の私の行動は自傷他害の恐れありと判断される為、危険度が上から2番目。

注意して見ていきますと、主治医から母へ説明があったと後から聞きました。

 

入院した閉鎖病棟ではルート確保しない決まりになっていたので、毎朝点滴の針を刺されること、点滴のルートが引っかからないように動くのが大変なくらいで、入院生活自体はとても暇で楽でした。

入院していた患者さんたちは、朝食を摂らず日中ずっと点滴している私を見て拒食症だと思ったのか、「そのうちご飯も食べられるようになるよ」と声をかけてくれました。

精神科に入院している患者さんは確かに独特な方が多いですが、みな優しく、繊細で生きづらい方々なのだと感じました。

 

入院前は睡眠導入剤を飲まなくても眠れていたのですが、入院初日は眠くならず、看護師に反跳性不眠だろうと言われました。

体内から薬の成分を出す治療をしているため、睡眠導入剤は渡せないと。

早起きする必要もなかったので眠れなくても特に困らず、眠くなるまでベッドでじっとしていることにしました。

 

携帯はナースステーション預かりになっていたので自由には触れませんでしたが、返ってそれが日々の生活に疲れていた私にとっては何も考えなくて済み、楽でした。

母や友人がお見舞いに来てくれたので、毎日話す人もいて、ずっとこのままでもいいかなと思ったほど。

 

精神科病棟には言葉にするのは難しいですが、独特な雰囲気があります。

ここだけ時間がゆっくり流れているような、そんな感覚。

そのときの私は、その空間が本当に楽でした。

 

入院中の生活

入院2日目の夜。

消灯後に病室に主治医がやって来ました。

私は不眠が続いていたのでちょうど起きていて、デイルームで少し話すことに。

 

主治医は今日は宿直で、心配だったから様子を見に来たと言っており、入院してから初めて主治医と話しました。

自分の家族のこと、こんな状況になってしまったことへの怒り、私に元気になってほしいこと…。

普段の診察では聞くことができない話をしてもらい、主治医の人間性に触れられた気がしました。

 

なんて優しくて、いい医師なのだろう。

少し話をして病室に戻り、朝方眠りにつきました。

 

入院3日目。

お昼にやることもなくデイルームで日向ぼっこをしていたとき、看護師に話しかけられました。

大柄で優しそうな男性看護師。

 

「ここはやることがなくて暇でしょ?」

私は暇だけど、いろんなことを考えなくて済むから楽だと答えました。

すると男性看護師は、「楽かもしれないけど、ここに慣れたらダメだよ。もうここには戻って来ちゃダメだよ」と。

 

どうして楽なのに、ここにいちゃダメなの?

考えることに疲れていたのでしょう、そのときはそれしか思いませんでした。

 

入院4日目の昼過ぎ、主治医が病棟にやって来ました。

前日に点滴の指示は終わっていたので、様子を見に来たと。

 

そのときには手の震えや脚の震えもなく、以前のように歩けるようになっていました。

 

私の服用していた抗うつ薬は、当時新薬だったので、ODした後どんな副作用が出るか等、臨床データが少なかったそう。

こんなに大量に飲んだことは学会発表レベルだと言われました。

 

後遺症が残るかもしれない状態だったが、残らなくて本当に良かったと。

若いってすごいですねと笑って返すと、笑い事じゃないと真顔で少し怒られたのを覚えています。

この後何事もなければ、予定通り翌日退院することになりました。

 

5日目の朝、退院の日。

朝ご飯最後だから食べて行ったら?と看護師が病室まで誘いに来てくれました。

昼前に無事に退院。

 

迎えに来てくれた母からは、正直もう歩けなくなると思ったと言われ、そんな状態だったことに気が付いていなかったのは私だけだったと知りました。

ちなみに自立支援医療は入院には適応されないと知ったのも、この日の会計の時でした。

 

職場からの連絡と退職

入院中は携帯が使えなかったので欠勤の連絡ができず、職場から母へ連絡が入っていました。

入院していたときに面会で職場から連絡が入っていたと聞いていたので、入院理由をどう説明するか相談してその通りに伝えてくれたと。

適応障害のことは面接では言わずに内定をいただいたので、今回の入院もめまいが酷く、病院受診した結果ストレス性のめまいのため精神科病院に入院していたと説明してくれていました。

 

退院後に会社で面談をして、続けるか辞めるか少し休んでから決めていいと言っていただいたのですが、その場ですぐ辞めることにしました。

未来に希望が持てなかったからです。

 

私の正社員としての就職は、ここが最後の会社となりました。

 

初めてのパート勤務と看護師を辞めて気付いたこと【適応障害⑯】
元看護師の適応障害の発症と経過⑯

 

 

コメント