ネイルサロンでジェルネイルをオフしたとき、ネイリストに「爪のカビですね」と言われたことがある方はいませんか?
普段はピンク色の爪が緑色に変色して、ネイルができない状態に…。
ネイリストの説明では「これはグリーンネイルで、爪のカビです」と。
実はこれ、間違いなんです。
元看護師の私が、グリーンネイルがカビではないことやグリーンネイルの対処法・予防策についてお話したいと思います。
爪にカビが生える?
グリーンネイルは、緑膿菌という細菌の感染症です。
これはカビという風に説明されることが多いらしいですが、医学的には間違い。
カビ(真菌)は多細胞生物、細菌は単細胞生物というように構造から全く違う別のものなのです。
つまり、グリーンネイルは緑膿菌という細菌が原因なので、カビではありません。
水虫は白癬菌という真菌なのでカビで合っているのですが、ややこしく感じる方もいるかもしれませんね。
ちなみに緑膿菌の名前の由来は、緑の膿を出す菌だそうです。
そのまんまの名前で、おもしろいですよね(笑)
爪がグリーンネイルになってしまったら?
「ネイルを取ってみたら、爪が緑色になってる」
普段はピンク色の爪が緑色になっていたら、びっくりしてしまいますよね。
爪が緑色になっていたら、まずは皮膚科に行きましょう。
緑膿菌感染症かどうかは素人やネイリストには診断できないので、医師の診察を受けなければわかりません。
医師の診察を受けて緑膿菌感染症であれば薬を処方されたり、家での注意事項を教えてくれるはずです。
もちろんグリーンネイル中はジェルネイルはできませんし、グリーンネイル疑いでネイルサロンに行ってもお店に迷惑がかかります。
「これくらい大丈夫だろう」という素人の判断ほど危険なものはありません。
グリーンネイルを放置すると、他の病気になることもあるので、早めの治療が大切です。
グリーンネイルにならないためには?
グリーンネイルになったら治るまでネイルはできませんし、他の病気になる可能性もあります。
「じゃあ、グリーンネイルにならないためにはどうしたらいいの?」
と怖くなってしまった方もいるかもしれません。
グリーンネイルにならないための予防策は主に3つ。
- ジェルネイルが浮いている状態で放置せず、すぐにオフする
- 爪の病気を放置しない
- ストレス発散で免疫力アップ
この他に季節などの環境的要因もあります。
ジェルネイルが浮いている状態で放置せず、すぐにオフする
緑膿菌は湿った空間が大好き。
つまり、ジェルネイルやスカルプで爪から浮いている隙間に水分が溜まってしまうと、そこは緑膿菌にとって快適な場所になってしまうのです。
爪の病気を放置しない
水虫や爪甲剥離など、先に他の病気にかかっていた場合、その病気が原因となって緑膿菌に感染してしまうことがあります。
爪の病気にかかっているときは必ずネイルをお休みして、まず爪の病気を治すようにしましょう。
ストレス発散で免疫力アップ
ストレスが溜まると自律神経の働きに影響が出ることもありますし、免疫力が下がると普段はかからないような軽い病気にもかかりやすくなってしまいます。
グリーンネイル以外の病気にもならないように、ストレス発散を心がけて、免疫力アップを目指しましょう。
その他の環境的な要因
緑膿菌は湿った空気が大好きなので、梅雨の時期はいつもより繁殖しやすい傾向が。
また手汗が多い人や、体温が高めの人もジェルネイルが浮きやすかったり、緑膿菌が増えやすい場合があります。
爪が緑色に…それはカビじゃなくて緑膿菌が原因?グリーンネイルの原因と予防法まとめ
グリーンネイルになってしまったらネイルができないどころか、爪甲剥離症など他の病気にもなりやすくなってしまいます。
普段からグリーンネイルにならないように予防し、疑いがあるときは早めに皮膚科を受診して治療を受けましょう。
綺麗なネイルが健康を損なう原因になってしまうのは悲しいですからね…。