「看護師を辞めたい」
そう考えたときに最初にすることって、新しい転職先を探すことですよね。
しかし、看護師の求人はインターネットで検索しただけで山ほど出てくる…。
そう、看護師の転職先はあなたが思っている以上にたくさんあるのです。
「こんなにたくさんの求人があったら、どうやって転職先を選んだらいいのかわからない」
求人票には基本的に悪いことは書いてありません。
特に、人間関係のことや残業時間についてはあてになりません。
そんなときに利用したいのが看護師転職サイト。
看護師転職サイトは利用料が無料にもかかわらず、担当者が転職先の内部事情をこっそり教えてくれるんです。
しかし、連絡がしつこかったり希望条件と違う求人を紹介されたり、こちらの話を聞いてくれず不愉快な気分になるかもしれない…看護師転職サイトを利用するのって不安ですよね。
私は複数の看護師転職サイトに登録したのですが、確かにあまり良い気分にはならないような対応をされたこともあります。
でも転職サイトを利用したことで、私に合う職場に出会うことができ、看護師の仕事が楽しいと思えたのも事実。
転職サイトに登録しなければ、きっと看護師の楽しさを知ることなく、潜在看護師になっていたことでしょう。
あなたがこれから転職を考えているのであれば、失敗しない転職先の選び方や、看護師転職サイトの上手な活用方法についてご紹介します。
看護師が転職して失敗したと感じること
私が看護師として実際に転職したときに失敗したなと感じたのは、この3つ。
- 残業が多い
- 怖い看護師がいる
- 思っていた仕事内容じゃない
残業が多い
求人票に書いてあった残業時間より大幅に多い、なんてことはよくあります。
それでも残業代が出ていれば良いのですが、ほとんどがサービス残業なんて職場も中にはあるのです…。
怖い看護師がいる
看護師は気が強い人が多いせいか、職場にひとりは怖い先輩がいることが多いと思います。
しかし怖くても愛情のある看護師なら良いのですが、ただただ仕事を押し付けてきたり、いじめてくる看護師がいるような職場は転職失敗と感じてしまいます。
思っていた仕事内容じゃない
大学病院など大きな規模の病院から、クリニックや施設に転職したときに思っていた仕事内容と違うと感じてしまうかのしれません。
また、急性期から療養病棟に転職したときも仕事内容のギャップを感じて失敗したと思ってしまうことも…。
看護師として転職に失敗しない方法
数々の退職を転職を繰り返してきた私が編み出した転職に失敗しない方法は、この5つをよく考えることです。
- 希望条件をいくつか挙げる
- 希望条件に優先順位をつける
- 自分の経験と性格を分析する
- 転職先の情報収集をする
- 転職先の条件が自分の生活スタイルに合っているか考える
希望条件をいくつか挙げる
まずは、自分の希望条件をいくつでも良いので挙げてみます。
ここであまり希望条件がなかった場合、転職は見送るというのも選択肢のひとつです。
希望条件に優先順位をつける
次にいくつか挙げた希望条件の中から、絶対に譲れない条件をひとつ決めます。
その後は、2位3位と希望条件を順位付けしていきます。
自分の経験と性格を分析する
いったん希望条件のことは置いておいて、自分の看護師経験(例:小児科病棟1年)と性格(例:ひとつずつ丁寧に仕事をしたい)を分析します。
ここで大切なのは、自分の経験を転職先でも生かしたいかどうか考えることです。
小児科経験があるから、必ずしも小児科でなければいけないということはありません。
逆に小児科経験があってNICUにキャリアアップのために転職したとしても、業務のギャップを感じたり、先輩看護師に仕事について聞きにくいということもあるかもしれないからです。
転職先の情報収集をする
自分の希望条件と看護師経験を踏まえたうえで求人を探せば、ある程度どのような職場に転職したいのか見えてくると思います。
希望の職場がわかれば、次は情報収集です。
情報収集の方法はインターネットで評判を調べたりできますが、正直インターネットの評判はあてになりません。
私は患者側からの良くない評判を見て面接に行ったのですが、実際その職場に勤めてみると医師も看護師も感じが良く、患者の受け取り方の問題だと気付いたからです。
実際にその職場を見に行ったり(病院なら受診してみるなど)できれば良いのですが、それができない場合はハローワークや看護師転職サイトで聞いてみるのが良いでしょう。
転職先の条件が自分の生活スタイルに合っているか考える
ここまでくれば転職したい職場の求人はかなり絞られてきていると思いますが、ここでもう一度求人情報をよく見てみて下さい。
給与や職場への距離、休みの日など、転職先の求人はあなたの生活スタイルに合っているでしょうか?
給与が低くて生活できない、通勤時間や休みの日が生活リズムに合わないなど、ストレスを抱えそうなことが一つでもあれば、またすぐに退職してしまうかもしれません。
しかしすべての求人にストレスになりそうなことがあるのであれば、面接に行ってみて考えるのも良いと思います。
看護師の転職先の探し方は5つ
③の転職先の情報収集をする方法は、5つあります。
- 病院の公式ホームページ
- 求人情報誌
- 知人の紹介
- ハローワーク
- 看護師転職サイト
病院の公式ホームページや求人情報誌
私は病院の公式ホームページから応募した求人は情報収集不足で、残業や人間関係が難しく、すぐに辞めてしまいました。
病院の公式ホームページや求人情報誌では、職場の環境は入職してみないとわかりません。
知人の紹介
その点、知人の紹介であれば職場環境はわかった上で入職できますが、条件の良い職場はそうそう紹介してもらえないでしょう。
ハローワーク
ハローワークの求人は、ハローワークに出向き職員に聞けば、離職率やどのくらいの頻度で求人を出しているのか教えてもらうことができます。
そのため、ある程度は職場の環境を想像することができると言えるでしょう。
看護師転職サイト
看護師転職サイトは転職先ごとに担当者がいるので、職場の環境について詳しく聞くことができます。
残業時間や前に勤めていた看護師の退職理由も教えてもらえるので、ハローワークよりも詳細な情報を知った上で転職することができます。
そのため看護師転職サイトを利用して転職する気がなくても、情報収集の手段と割り切って登録しておく方が安心です。
看護師転職サイトに登録して失敗したと感じること
看護師転職サイトに登録して失敗したと感じるのは3つのパターン。
- 看護師転職サイトからの電話連絡がしつこい
- 担当者と合わず嫌な思いをする
- 希望条件と違う求人ばかり紹介される
看護師転職サイトからの電話連絡がしつこい
看護師転職サイトを利用しようとインターネットでクチコミを調べたとき、まず初めに出てくるデメリットが「電話連絡がしつこい」こと。
私も複数の看護師転職サイトに登録していたので、その中でも連絡がしつこいと感じる会社は確かにありました。
担当者と合わず嫌な思いをする
転職相談をするときに担当者と連絡を取ることが多くなるのですが、どうしても担当者を合わないことがあります。
転職サイトの担当者の方は看護師の仕事に就いたことがない方が大半なので、こちらの気持ちを汲み取ってくれなかったり、否定されて嫌な思いをしてしまうことも…。
こんなときは遠慮せずに担当者を変えてもらうか、看護師転職サイト自体を変えてしまいましょう。
希望条件と違う求人ばかり紹介される
看護師転職サイト側も転職先を紹介するのがお仕事なので、あなたの希望条件と違う求人を紹介してくることもあります。
しかし、あまりにも希望条件とかけ離れた職場ばかり紹介されたり、無理に見学させようとする担当者もいます。
そんな場合も遠慮せずに担当者を変えてもらうか、看護師転職サイト自体を変えてしまいましょう。
看護師転職サイトはひとつではありませんし、他の看護師転職サイトには違う求人もあるので、比較しつつ効率的に情報収集していきましょう。
せっかく転職するのに失敗なんてしたくない!看護師転職サイトを利用した上手な転職先の選び方まとめ
私は看護師として、数々の退職と転職を繰り返してきました。
そこで気付いた失敗しない転職先の選び方や、看護師転職サイトの上手な活用方法についてご紹介したのですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
看護師の仕事はとてもやりがいがあり、楽しい仕事でもあります。
しかし、看護師が働く環境は良いところばかりではありません。
新卒で就職した職場の環境が悪くて看護師を辞めてしまう方もたくさんいるのすが、たった一つの職場で看護師を辞めてしまうのはもったいないです!
職場の環境が変われば、看護の楽しさに気付くことができるかもしれないからです。
そのため新卒看護師が次の転職先を選ぶというのは、今後の看護師人生を左右するといっても過言ではありません。
また、新卒看護師でなくとも、看護師として転職する際には自分に合った環境の職場を選ばなければ、ギャップやストレスなどですぐ退職してしまうかもしれません。
良い環境の職場に転職するためにも、まず複数の看護師転職サイトに登録して下さい。
必ずしも看護師転職サイトを利用して転職しなければならないわけではないので、複数の看護師転職サイトで効率的に情報収集をして、自分にぴったりの職場に転職して下さいね。