「一人の患者と深く関わった看護がしたい」
「病棟は夜勤や残業が多くて辛い」
「でも夜勤をやらないと給料が減るから生活が厳しい…」
あなたはこのような理由で転職したいと思っていませんか?
そんなあなたに、日勤のみでも比較的給与水準が高い、ひとりひとりと深く関わることのできる「訪問看護師」はどうでしょうか?
訪問看護師の仕事内容や、1日の流れについてご紹介していきます。
訪問看護とは
訪問看護とは、看護師などが居宅を訪問して、主治医の指示や連携により行う看護 (療養上の世話又は必要な診療の補助)です。
病気や障害を持った方が住み慣れた地域で生活できるよう、自宅でのケアを行います。
自宅で受けられる看護の内容は主治医の指示により異なりますが、身体・精神面のケア、入退院についての相談、在宅で受けられるサービスの相談・紹介、他機関との連携など多岐にわたります。
利用者の方が自宅で過ごすための総合的なサポートをしていくイメージですね。
訪問看護師は訪問看護ステーション、訪問看護を行っている病院や診療所に所属して、各家庭に訪問し、必要なケアを行うことになります。
訪問看護師の仕事内容
- 健康状態のアセスメント
- 日常生活の支援
- 精神的な支援
- 介護者の相談・助言
- 医療的ケア
- 入退院時の支援
- 社会資源の活用支援(保健・福祉サービスの紹介など)
訪問看護師の仕事内容は多岐にわたります。
利用者によって必要なケアは異なりますし、その家族(介護者)への支援もあります。
そのため病棟勤務時より、利用者を含めた家族単位で支援していきます。
訪問時は主治医の指示に基づいた医療処置を行います。
カテーテルの交換やインシュリンの注射、点滴、血糖値の測定、褥瘡・創傷処置などが挙げられます。
訪問看護は看護師一人で利用者宅に訪問し、医療処置を行うので、これらの処置は一人で実施できるようにしておく必要があります。
また、一人の利用者に対して長く密に関わっていくことになるので、信頼関係を構築することが大切です。
そのため、コミュニケーションを取るのが苦手な方にはストレスが溜まりやすいかもしれません。
訪問看護ステーション看護師の1日の流れ
8:50 出勤、着替え
9:00 ミーティング
9:30 訪問看護
12:00 お昼休憩
13:00 訪問看護
16:30 事業所に戻り記録、報告
17:30 勤務終了
ミーティング
職員間で情報共有を行い、訪問の準備をします。
訪問看護
利用者宅へ自転車や自動車で訪問に行きます。1日の訪問件数は訪問先の距離や契約時間・内容にもよりますが、3-5件程度でステーション事業所によってばらつきがあります。
事業所に戻り記録、報告
事業所に戻ってから記録、主治医・ケアマネージャーなどへの報告書の作成、報告など。本日の訪問内容や利用者の申し送りをし、翌日の準備を行う。
1日の訪問件数やスケジュールが決まっているので、訪問看護師の残業は少なめです。
ただし、事業所によってオンコール当番があります。
オンコールは病棟での夜勤と違って、利用者に急変など何もなければ出勤にはなりません。
いつ電話がかかってくるかわからないという緊張感はありますが、電話がかかって来たら必ず出勤しなければならないというわけではありません。
電話対応のみで解決するような内容であれば、出勤しないこともあるのです。
オンコールがない事業所でも、日勤のみの看護師の職場としては給与水準は比較的高めです。
オンコール当番ができるのであれば、やった方が手当が付くので給与は高くなります。
オンコールの回数などが心配な方は、面接時に聞いておくと良いでしょう。
訪問看護看護師の仕事内容と1日の流れまとめ
訪問看護師は利用者宅に一人で訪問し、観察・アセスメント・処置のすべてを行います。
そのため幅広い知識と経験、最低限の看護技術が必要になります。
しかし、必ずしも経験豊富な看護師しか訪問看護師になれないというわけではありません。
事業所によっては新卒から採用してくれるところもありますし、慣れるまで訪問に誰かと同行させてくれ、徐々に単独訪問できるように教育してくれるところもあります。
訪問看護の対象となる利用者も小児から高齢者までおり、幅広い知識が必要になるので、どの診療科での経験も役に立ちます。
訪問看護師はさまざまな事業所があり、それぞれ特色や教育・フォロー体制が異なります。
そのため未経験で訪問看護師になりたければ、あなたに合った事業所を選ぶことが転職を成功させるコツになります。
転職サイトに登録しておけば担当者が事業所の評判や口コミ、内部事情を教えてくれるので、あなたに合った事業所を見付けることができます。
そのためハローワークでの求人検索と並行して、看護師転職サイトにも登録して常に最新の求人をチェックしておきましょう。