深爪をしてしまうと、しばらくの間指先に何かが触れるだけで痛いですよね。
特に足の親指の場合、歩くだけで痛みを感じてしまうことも…。
「どうにかして、足の親指の深爪による痛みを和らげたい」
そんなあなたに、深爪が原因で巻き爪になり皮膚科で手術した経験のある私が、痛みを和らげる方法と予防法をご紹介します。
手の指の深爪に関しては、自宅でもできる深爪を伸ばして治す方法としてこちらを参考にしてみて下さい。
深爪を治せなかったから、足の親指に痛みを感じるように
私は幼い頃から深爪が癖になっており、足の指もずっと深爪にしていました。
深爪を治せないまま大学生になり、大好きな高いヒールの靴を履いて過ごす日々。
すると徐々に、足の親指が歩くだけで痛みを感じるようになってきてしまったのです。
痛みだけでなく、腫れて膿が出てくる、膿が緑色になる…。
一時的に治ってもまたしばらくすると膿んできて、そんなトラブルが絶えなくなり、ついに皮膚科を受診することになったのです。
皮膚科を受診した結果、深爪が原因の巻き爪(陥入爪)と診断
タイトルの通り、皮膚科では「巻き爪だね」と言われてしまいました。
医師の示した治療の選択肢は4つ。
- 爪の下にコットンを挟む
- テーピングする
- 爪の切り方を変える
- 手術する
爪の下にコットンを挟む
これは皮膚科を受診する前からやっていたのですが、爪の下に爪楊枝などを使ってコットンやティッシュを挟みます。
巻いた爪が皮膚に食い込まなくなるため、痛みが和らぐのです。
爪の下にコットンを入れる治療は、爪が皮膚に食い込まない時間を長く作ることによって爪が伸びてくるのを待つという目的もあります。
しかし私の場合は化膿して膿が出ていたことや、足に汗をかきやすい体質であったため、すぐにコットンが外れてしまい他の治療をすることになりました。
テーピングする
医療用のテープを購入し、足の親指に巻くことで、爪が皮膚に食い込まないようにするという治療法です。
(巻き方は実際に皮膚科を受診して教えてもらって下さい)
足に汗をかきやすい体質であったため、テープがすぐに剥がれてしまい、この治療法も私には効果がありませんでした。
爪の切り方を変える
爪の切り方を変えるのも足の巻き爪を治すために有効な手段なのですが、私の場合は化膿するくらい進行した巻き爪。
そのため、爪の切り方を変えるくらいでは到底対処できませんでした。
手術する
どの治療法も効果が出なかったため、2回目の受診日に巻き爪の手術をすることに決まりました…。
「巻き爪になりかけているかも?」
そんなあなたには巻き爪の手術をしなくて済むように、これからご紹介する巻き爪の原因と予防法を実践して欲しいと心から思います。
足の親指が巻き爪になってしまうのは深爪が原因?
足も手も巻き爪になってしまうことはありますが、その中での足の親指は断トツで巻き爪になりやすいです。
では、なぜ巻き爪になってしまうのでしょう?
巻き爪になるメカニズムは「爪が巻く力」と「爪を広げる力」のバランスが崩れることで起きてしまいます。
「爪が巻く力」が強くなりすぎるか、「爪を広げる力」が弱くなってしまうのにはこんな原因が挙げられます。
- 自分の足に合わない、サイズの小さな靴を履いている
- ジェルネイルをつけっぱなしにしている
足の形は個人差が大きく、人によって合う靴の形やサイズが異なります。
高いヒールや先の細くなったパンプスなどを履き、爪や指先が圧迫された状態が続くと、爪の巻く力が強くなってしまうのです。
足にジェルネイルをしている場合も、「爪が巻く力」が強くなるので巻き爪の原因になることがあります。
足の爪は伸びるのが遅く、靴を履いていればネイルが伸びていても気になりません。
そのためジェルネイルをオフせず、数ヶ月放置してしまう方もいます。
ジェルネイルの放置は巻き爪だけでなく、グリーンネイルの原因になることもあるので、1ヶ月前後でオフするようにして下さい。
- 深爪をしてしまう
- 指先に体重のかからない歩き方をしている
深爪をしていると爪と触れている面積が小さくなり、「爪を広げる力」が弱くなってしまうのです。
その他にも、歩き方の癖で指先に体重が乗らない歩き方をしていると、足の指が地面から浮き上がり、「爪を広げる力」を弱めてしまいます。
足の親指の巻き爪の痛みを和らげる方法
巻き爪の原因がわかったところで、巻き爪の痛みを和らげる方法をご紹介していきます。
- 爪の下にコットンを挟む
- テーピングする
- 深爪しない
- 巻き爪矯正器具を使用する
爪の下にコットンを挟む
爪の下に爪楊枝などを使ってコットンやティッシュを挟む方法です。
爪の下にコットンを入れるときに痛みはありますが、きちんと挟むと爪が皮膚に食い込まなくなるので、かなり痛みが和らぎます。
テーピングする
医療用のテープを足の親指に巻くことで、爪が皮膚に食い込まないようにするという、皮膚科でも指導された方法です。
上手に巻くことができれば爪の食い込みが軽減されるので、痛みは和らぎますが、私のようにうまくテーピングできない場合もあります。
深爪をしない
巻き爪の原因のひとつに、深爪があります。
巻き爪になってしまうと爪が皮膚に食い込んで痛みがあるので深爪したくなりますが、深爪は巻き爪を悪化させてしまうので、絶対に深爪しないで下さい!
巻き爪矯正器具を使用する
私が巻き爪になってしまったときは巻き爪矯正器具があることを知らなかったのですが、クチコミを見ると痛みが和らいだ方がたくさんいるようです。
皮膚科に行く時間がない方は、巻き爪矯正の器具をまず試してみても良いかもしれません。
これらを試してみても痛みが和らがない場合や巻き爪が治らない場合は、悪化して手術することになってしまうかもしれないので、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
巻き爪の予防法
巻き爪にならない、現在の巻き爪が悪化しないための予防法にはどんな方法があるのでしょうか?
- 深爪をしない(足はスクエアオフ)
- 足に合った靴を履く
- 歩き方の癖を直す
- ジェルネイルやマニュキュアをしている場合は落とす
深爪をしない(足はスクエアオフ)
みなさんは足の爪の正しい切り方って知っていますか?
私はずっと深爪をしていて知らなかったのですが、足の爪は横に一直線、まっすぐに切るのが正しい切り方なのです。
足の爪は、まず爪の中央部分をスクエアにカットし、両端をやすりで丸めていくという方法が正しい切り方です。
- 爪の長さは指先と同じか、1mm程度伸ばす
- 爪の先はまっすぐ一直線に切る
- 爪の角はやすりを使って少しだけ整える
足の爪を切るときは、お風呂上りで爪が柔らかくなっているときに行うと、爪が割れてしまうのを防ぐことができます。
爪の長さは長いと感じると思いますが、指先と同じにしましょう。
爪切りで一気に切ってしまうと、爪が割れることがあるので、端から少しずつまっすぐに切り揃えます。
最後に爪の角はやすりで引っかからない程度に整えてあげると、切りすぎを予防できます。
足に合った靴を履く
足に合わないきつい靴を履いたり、高いヒールや先の細くなったパンプスなどを履くと巻き爪になりやすくなります。
そのため、爪や指先が圧迫されない自分の足に合った靴を選んで履くようにして下さい。
足先が広めに設計されたスニーカーなどが良いでしょう。
歩き方の癖を直す
指先に体重が乗らない歩き方をしていると、巻き爪になりやすくなります。
そのため、かかとから着地して足先を押し出すように歩いてみて下さい。
足の裏全体に体重を乗せて足先へ体重を移動させるように気を付けるだけで、歩き方の癖を徐々に直すことができますよ。
ジェルネイルやマニュキュアをしている場合は落とす
ジェルネイルやマニュキュアをしている場合、爪の巻く力が強くなって巻き爪になってしまいやすくなります。
ジェルネイルやマニュキュアをしている場合はすぐに落とすようにして下さい。
深爪が原因?巻き爪の痛みを和らげる方法と予防法【正しい爪の切り方】まとめ
歩くだけで痛みを感じる、足の親指の巻き爪。
できることなら病院に行かずに治したり、巻き爪を予防したいですよね。
巻き爪は普段の生活習慣が原因になりますし、深爪もそのうちのひとつ。
正しい爪切りを覚えて、巻き爪になる前に深爪を治すようにして下さいね。