半袖の季節になり、女性にとっては毛の処理が大変な時期になりました。
学生の頃は毛の処理は夏の間だけで良かったのですが、就職してからは看護師として働いていたため、仕事中は年中半袖を着ていました。
そのため、学生の頃とは違って年中毛の処理をしなければならなくなってしまったのです。
…みなさんは年中処理しているかと思いますが、私はズボラなので(笑)
不規則勤務で時間がない中、自己処理をするのはめんどくさいし、カミソリ負けや乾燥もかゆくて辛い。
そんな状態から解放されるべく、入職してすぐに全身脱毛を契約したのです!
看護師として就職して、これから脱毛を検討している方、絶対いますよね。
でも脱毛について知らないと脱毛を契約するかどうか決められないと思います。
そのため、私が思う脱毛の種類とメリット・デメリットをまとめました。
脱毛の種類
脱毛にはいくつかの種類があります。
光脱毛(フラッシュ脱毛・IPL脱毛・プラズマ脱毛等)
光脱毛は無資格者が脱毛エステサロンで光線を照射して脱毛する方法。
メラニン色素(黒い部分)に反応するライトを照射し、毛根にダメージを与えて弱らせます。
繰り返し施術を受けることで、徐々に毛質が細くなったり毛が再生するのを弱める効果が期待できます。
医療脱毛(レーザー脱毛)
医療脱毛は医師や看護師が医療機関でレーザーを照射して脱毛する方法。
レーザーが黒っぽい色に反応する特徴を利用し、メラニン色素にレーザーを照射し熱で毛根を破壊することで、毛の再生率が低い状態を長期間維持できます。
使用されるレーザーにはいくつか種類がありますが、効果に大きな違いはないようです。
ダイオードレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザー、YAGレーザーなど。
針脱毛(ニードル脱毛・電気脱毛)
針脱毛はニードル脱毛や電気脱毛とも呼ばれ、毛穴に細い針を差し込み、弱い電気または高周波を流して脱毛する方法。
弱い電気を流すことによって毛乳頭・毛母細胞を破壊するため、施術した毛穴からはその後二度と毛は生えてきません。
ワックス脱毛
エステサロンや自己処理などで脱毛専用のワックス剤を皮膚に塗り、固まったワックスを一気にはがすことで毛根から抜き取ることで脱毛する方法。
自己処理
自宅でカミソリや電気シェーバー、毛抜きや脱毛クリーム等を使って自分で脱毛する方法。
光脱毛・医療脱毛・針脱毛・ワックス脱毛・自己処理のメリット・デメリット
次にそれぞれのメリット・デメリットについて挙げていきます。
光脱毛のメリット・デメリット
- ライトの出力が弱いため、医療脱毛に比べて痛みが少ない
- 一度にライトを照射できる面積が広いので、針脱毛等に比べて一回の施術時間が短い
- 医療脱毛に比べて低価格
- 医療脱毛に比べてライトの出力が弱いため、効果が出るまでに時間がかかる
- 日焼けした肌、カミソリで処理した直後は施術できない
医療脱毛のメリット・デメリット
- 光脱毛に比べてライトの出力が強いため、高い効果が期待できる
- ライトの出力エネルギーが大きく、一度に照射できる範囲も広いため一回の施術時間が短い
- 医療機関によっては麻酔を使用して施術してもらえる
- 医療機関で施術を受けるため、何かトラブルが起きた際にすぐに治療してもらえる
- ライトの出力が強いため、光脱毛より痛みを感じやすい人もいる
- 機械が高額で有資格者が施術するため、光脱毛に比べて費用が高い
針脱毛のメリット・デメリット
- 電気を流して毛根を破壊するため、同じ毛穴からは二度と毛が生えてこない
- 光やレーザーには反応しにくい産毛にも効果がある
- 光やレーザーを照射できない顔等にも施術できる
- 一本ずつ処理するため、一回の施術時間がかかる
- 毛穴に針を差すため、痛みを強く感じる人もいる
- 金属製の針を使用するため、金属アレルギーの人は施術不可の場合がある
ワックス脱毛のメリット・デメリット
- 光やレーザーには反応しない産毛にも効果がある
- 古い角質も同時に取り除くことができるため、ごわつきのない肌になることが期待できる
- カミソリや電気シェーバーでの処理に比べて、毛が生えてくるまでの期間が比較的長い
- 生えてくる毛がチクチクしない
- 施術後すぐに効果を実感できるため、結婚式の前等すぐに効果を得たい場合にも有効
- 光脱毛等に比べ、施術費用が安い
- ワックス剤と一緒に固まった毛を一気にはがして抜き取るので痛みを伴う
- ワックスをはがす際の刺激で肌へのダメージがある
自己処理のメリット・デメリット
- 他の脱毛方法に比べて圧倒的に低価格
- 簡単に広範囲の毛を処理できる
- 思い立ったときにすぐ処理できる
- 自己処理の方法や環境、肌への不十分なケア等でトラブルを起こす可能性がある(毛嚢炎や埋没毛など)
なぜ毛が生えるのか
そもそも毛とはなんなのでしょうか?
毛の主成分はタンパク質で、爪と同じように肌の角質層が変化してできた皮膚の一部です。
毛には外気の寒さや刺激から身体を守るという役目があります。
人間の全身の皮膚には100-150万本の毛が生えており、その約3分の2が皮膚の中にあります。
毛が生えるには一定のサイクルがあり、そのサイクルの関係で約3分の2が皮膚の中で眠っている状態にあるのです。
- 毛が成長する(毛が毛根に根付いている)成長期
- 成長が止まり抜け落ちる(毛が毛根から離れる)退行期
- 毛が自然と毛穴から抜け発毛を停止している休止期
という3つのサイクルを合わせて毛周期と言います。
毛が生えてくる部位や体質により多少の差はありますが、退行期と休止期の毛は成長するまでに2ヶ月以上はかかると言われています。
毛周期による脱毛のサイクル
光脱毛や医療脱毛、針脱毛等の毛根を処理する脱毛方法は、毛が毛根に根付いている成長期の毛のみに効果があります。
毛と毛根が離れている退行期・休止期の毛には効果がありません。
そのため、いま身体の表面に出ていない毛を含めたすべての毛を脱毛するためには、退行期・休止期の毛が成長期に移行するのを待って施術する必要があります。
脱毛が1回で完了せず、数回の施術が必要なのはこのためです。
脱毛完了までの期間
いま皮膚の表面に生えている毛の割合にも個人差があるため、脱毛が完了するまでの回数や期間は人によって異なります。
また、光脱毛と医療脱毛はレーザーの出力に差があるため、脱毛完了までの施術回数も当然異なります。
脱毛する部位や体質による個人差もありますが、光脱毛なら12回-18回、医療脱毛なら5-8回が目安と言われています。
頭髪以外の全身の毛の中で成長期の毛は約20%と言われており、1回の施術では全身の毛の約20%しか脱毛できません。
退行期と休止期の毛は成長するまでに2ヶ月以上はかかると言われているので、脱毛は2-3ヶ月あけて繰り返し施術を行う必要があるのです。
いま皮膚の表面に生えている成長期の毛は20%程度、退行期・休止期の毛が成長するまでにかかる期間は2ヶ月以上と考えると、見えていない毛を含めたすべての毛にレーザーを照射するには最短でも5回の施術回数、期間にして10ヶ月かかります。
永久脱毛
なぜ光脱毛では「完全に毛が生えなくなる」ではなく、「自己処理がほぼ不要になる」という表現になるのでしょうか?
それには永久脱毛の定義や、脱毛行為等に対する医師法の適用が関係しています。
永久脱毛の定義
日本では永久脱毛の定義が定められておらず、「永久脱毛」という名称は、米国電気脱毛協会が定める永久脱毛の定義に基づいて使用されます。
その定義は「最終脱毛から1ヵ月後の毛の再生率が、20%以下である脱毛法」であること。
つまり、永久に毛が生えてこない脱毛方法ではなく、脱毛完了後に生えてきた毛が全体の20%以下であれば「永久脱毛」と言えるのです。
今回紹介した脱毛の種類の中では、医療脱毛と針脱毛は「永久脱毛」に当てはまります。
厳密には、医療脱毛は毛が再生する可能性はあるものの、永久脱毛の定義に当てはまるため、永久脱毛と言えるのです。
針脱毛は施術した毛穴から二度と毛が生えなくなるので、永久に毛が生えなくなる唯一の脱毛法です。
脱毛行為等に対する医師法の適用
第1 脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
出典:医政医発第105号
日本では「永久脱毛は医療行為である」と厚生労働省に定められているため、エステサロンで永久脱毛を行うこと自体が法律違反となります。
エステサロンで行われる施術は、厳密にいえば「除毛・減毛を目的とした一時的な脱毛」という行為にあたります。
少しややこしいですが、永久脱毛とは言えないようにして法律に違反しないようにしているのです。
光脱毛・医療脱毛・針脱毛・ワックス脱毛のメリット・デメリットまとめ
脱毛にもさまざまな種類があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、予算やライフスタイルに合わせて選択して下さいね。