世間では、看護師は高給取りと言われています。
しかし、いざ自分が働きだして「思ったより給料が高くない」と感じていませんか?
実は看護師の給料が高いのは、夜勤があるからなのです。
そのため新卒看護師や夜勤のない職場に勤めている方は、あまり給料が高くないと感じているかもしれません。
「夜勤してるけど、20代前半だし給料ってこんなもんなのかな?」
「他の20代の看護師はどのくらいの年収なんだろう?」
そんなあなたに、20代前半看護師の月収・平均年収と、実際に私が新卒で勤めた病院での月収を公開しちゃいます!
看護師になる4つの方法
看護師になるためには、看護師国家試験に合格しなければなりません。
看護師国家試験の受験資格を得るための方法は、4つあります。
- 高校卒業後に3年間専門学校または短期大学に通う
- 4年生大学に通う
- 看護学科のある高校(5年一貫)に通う
- 准看護師の資格を取得してから2年間学校に通う
①では最短で21歳、②では22歳、③では20歳で正看護師になることができます。
④は中学校卒業後2年で准看護師の試験を受けることができますが、最初から正看護師になりたい方は①②③の方法を選ぶことが多いです。
年収の話が知りたいのになぜ看護師になる方法をご紹介したかというと、看護師へのなり方(学歴)によって年収に差が出てきてしまうからです。
新卒看護師の平均年収は学歴によって差がある
- 基本給与額:199,894円
- 税込給与総額:263,551円
- 基本給与額:206,608円
- 税込給与総額:271,381円
このように看護師の基本給は学歴によって差があります。
①と②では基本給に6,714円の差があることから、給料だけで見ると看護師の世界も学歴重視ということがわかりますね。
つまり、②4年生大学に通った看護師が一番高く、③看護学科のある高校(5年一貫)に通った看護師が一番低くなります。
この平均月収(税込給与総額)を基準に、ボーナスを基本給の3ヶ月分を仮定して、年収を試算してみると…
①(263,551円×12ヶ月)+(基本給199,894円×3ヶ月)=3,162,612円+599,682円=3,762,294円
②(271,381円×12ヶ月)+(基本給206,608円×3ヶ月)=3,256,572円+619,824円=3,876,396円
学歴によりますが、20代看護師の平均年収は約380万円になります。
ちなみに新卒の場合はボーナスが満額出ないので、1年目はこれより少ない年収になると考えられます。
看護師の年収は手当に左右される!
ところで、基本給与額と税込給与総額に結構な差があることが気になりませんでしたか?
実は看護師の月収は基本給+各種手当によって構成されているので、こんなに差が開いているのです。
- 資格手当
- 夜勤手当
- 通勤手当
- 専門看護師手当
- 役職手当
- 家族手当
- その他病院による
看護師の給料は高給と世間では思われているようですが、それは夜勤手当が加算されているからそう感じるだけです。
そのため、夜勤をやらない看護師の給料は高くないというのが現状です。
私の新卒看護師時代の月収と想定年収
ここで私が実際に新卒で勤めていた時の月収と想定年収をこっそりお教えします。
4年生大学卒業、勤務地域は関東、4週7休、2交代勤務(夜勤8-11回/月)
基本給約21万円、総支給額約29万円でした。
私は1年目で辞めてしまったので正確な年収は計算できないのですが、同期からの情報によるとボーナスは約80万円なので、おおよそ430万円となります。
先ほどの約380万円の平均年収よりずいぶん多いなと思った方はいませんか?
私が勤めた病院はボーナスが多かったこと、4週7休で勤務日数が多かったこと、夜勤回数がとても多かったことがその理由です。
夜勤が好きで月13回入っていた職場の先輩は、もっと年収が高いと言っていました。
看護師として月収や年収をアップしたい方は、夜勤に積極的に入るのも一つの手ですね。
20代前半看護師の平均年収は約380万円で思ったより安い【学歴や夜勤回数が月収に影響する?】まとめ
20代前半の看護師の平均年収は、約380万円でした。
思っていたより多かったですか?
それとも少なかったですか?
実は看護師の昇給率はあまり高くなく、数年勤めたくらいではそんなに給料は上がりません。
看護師が月収や年収をアップさせるのに一番手っ取り早い方法は、夜勤の回数を増やす。
もしくは主任・師長になる、認定看護師などを取ることでスキルアップして、手当を増やすことです。
しかし、主任や師長、認定看護師になるのは決して簡単ではありません。
夜勤の回数を増やすのは比較的簡単ですが、夜勤は身体的にもきついので、あまり増やしたくない方もいるでしょう。
それでも年収をアップさせたいあなたは、もっと給料の高い職場に転職するのも良いかもしれませんね。